2018年6月25日月曜日

自然農法4原則(ナチュラルファーミング)の田植え

2018年の田植えも無事に、と言いたいところ
ですが、何とか終えることができました。


「チュウ(夏至)ははずせ、ハンゲ(半夏生)は待つな」


という昔からの農業格言が気に入り
昨年からナチュラルファーミングな米作りには
コレだろ、という単なる思い込みで始めています。
6/23から6/24の2日間。
このために水草管理を調整していた
田んぼ4枚、8反弱。


まずは、3枚続きの海側から田植え開始。
さて、田植え時期にこだわると同時に、育苗にも
こだわっています。
某画像でもチラっと写ってますが、
露天プール育苗の52日苗というかなり重厚な
苗箱になっておりました、、、(笑)
いろいろノウハウ重ね、ここまでもってきました。
これぐらいでないと不耕起栽培のワイルドな
田んぼでは力不足になるのです。
通常の田植え機には、もちろん載りません(笑)
農家さんによっては、田植え機に合わせようと
苗のアタマをカットしたりするんですが、そんな
ハンデは課しません。
ナチュラルファーミングなので、キカイの都合に
合わせるより、キカイがこっちに合わせろや、
という考え方。そこは少し工夫してやってます。


そして最大の難所、3枚続きの真ん中、2枚目。


2枚目といってもワタシの容姿ではないですよ、
という書かずにはおれないオヤジギャグは
飛ばして頂き、


スタート前の苗補給時にやらかしてしまいました。。。


ゴボった、、、(ここの方言でスタック、動けなくなること)


足掻くほど、ゴボる。いくらトラクターを
使っていない、入れていない不耕起田んぼと
いえども、構造的欠陥の強湿田には
油断禁物でした。
いつもお世話になってる農機具屋さん経由の
レッカー車手配となりました。


(画像1)
がっつりゴボったった。


(画像2)
神現る。。。


さすがに個人的オペレーションでの
人生初レッカー、凹むわ。。。
ということで、この日は田んぼ2枚で
二枚目は引き上げたのであります。


翌日、一晩寝ればもうこっちのもの。
昨日は昨日ってことで気持ち切り替え
ウチの残り2枚の田んぼを仕上げることに
集中していきます。
田んぼの角周辺でゴボりかけましたが
何とか立ち回り、危険領域は
さっさと見切りをつけ仕上げました。
これで3枚続きの田んぼは終了。
ラストは少し離れた、ここも
怖い田んぼ。
ちなみに2年前、この田んぼで起きた
出来事ご紹介しておきます。


(画像3)
まず8条田植え機ゴボり、救出に
向かったトラクターもゴボるの図w
この件は更に大きなトラクターオーナーに
助けてもらったようです。。。
当時はウチ案件ではございませんでした。


もう危険な領域には近づかない
安全操業です。といっても未知の危険領域が
あったりと、さすがに大型農機2台を
次々とゴボらせた田んぼだなと感心しつつ
弱小農機オペレーターは、さっさと2018年の
田植えを終了させるのでした。
安全第一、初心に戻れ、であります。


画像1~3は、tumblrにageておきます。
日々のrblgでタイムラインは流れていきます。
今後は、archiveにてJune 2018を
ご参照ください。

2016年6月9日木曜日

不耕起自然農法の稲作普及を目指しています。


漠然とそう思い、現実的な解釈を求めて
フェースブックを始めた記憶があります。

先人の多くの知見をお借りしています。
不耕起自然農法の稲作普及にはスケール(規模拡大)
という大きな課題があります。それに至るまでの小さな課題を
一つづつ潰してきた結果としてビオトープ農業を提唱しております。

動画解説はこちら


乾土効果を狙う自然栽培とは
真逆のアプローチである冬期湛水不耕起栽培を
ベースとし、それ故に日本海側の冬期気象条件に合っていること。
無農薬無肥料不耕起無除草という自然農法4原則であること。
生物のチカラを利用するという生態学ベースの農法理論であること。
そして最も大事なことは、不耕起栽培には
適切な農業機械選択が必要であること。
画期的な農法だけでスケールさせるのはムリです。
その組み合わせのシナジーの結果だと考えます。
そしてスケール可能故の、コストダウンと高付加価値化であるため
大規模稲作農家にとっても農法選択の一つになり得ること。
マーケティングでは世界もターゲットにしていること。


特に大規模農家の方は、栽培規模によるレバレッジを
かけることができます。この不耕起自然農法は
トラクターレス稲作も視野に入れているからです。
まだまだ膨らませる可能性がある、このビオトープ農業に
関心を寄せて頂けるとありがたいです。
よろしくお願い致します。

お問い合わせは、メールでお気軽にどうぞ。
umezawafutoshi@hotmail.com

2016年2月12日金曜日

富山県有機農業研究会 第2回定期総会へ向けて


今まで、いわゆる自然栽培などの無施肥系の
稲作に興味を持ち、実践してきたコメ農家として
何かモヤモヤしていたものが晴れました。

第2回定期総会の案内と同封されていたのが
画像にあるようなアンケートでした。
全国によくある有機農業研究会は、どうしても
有機JAS登録を勧める内容がメインになったり
しますが、今後はこのような生産者と消費者の
マッチングを重視した有機農業関係者の取り組みが
支持されていくと思います。

まだ未記入箇所がありますが、全て記入して
富山県有機農業研究会さんへ提出します。
まだお越しになったことがない
消費者、生産者の皆様は
富山県有機農業研究会 第2回定期総会に
是非どうぞ。

2月21日13:30~
富山大学経済学部1階講義棟101号教室


2015年7月14日火曜日

環境保全と富山の稲作の未来がここにある、、、かも。


4年目となる冬期湛水・不耕起移植栽培の
完成形をご覧頂いております。今朝の撮影です。


格段に苗の活着がよくなったのは、この田植機のおかげ。
田植え直前にローターのみを使い、表面撹乱を
1度行い、5月14日に田植えをしました。


あれから今日まで、人が田んぼに入っての除草は
ほとんどしていません。水管理と畦の草刈りのみです。
この田んぼのお米は自然農法4原則米として販売しております。


春の田起こしや代掻きなど一切行わず、年間を通して
何も投入しない、本物の自然農法の基準をクリアした
無農薬無肥料無耕起無除草の究極の環境保全型
稲作の具現化であります。
高付加価値化と圧倒的なコストダウン栽培。
この稲作を富山県内に普及させたい。
コストダウンした分は当然、価格に反映させて
値頃感を消費者の皆様に感じとって頂きたい。
未来の稲作の一つのモデルではないでしょうか。


富山県の稲作関係者の皆さんはもちろん、消費者の
皆様とも一緒に勉強会@新図書館会議室をしたいです。
栽培面においては当然のこと、ネット販売などの
ノウハウ等も、すべて吐き出します(笑


ご連絡、お待ちしております!

2015年2月26日木曜日

富山県有機農業研究会 第2回研修会


2/21に初めて参加させて頂きました。
県内の有機農業関係者が集まる場ができたことは
素直に素晴らしいと感じます。

 自然農法や有機農業など栽培方法にこだわるあまり
つい視野が狭くなりがちですが、様々な
立場の方から直接お話しを聞くと、気付きも多く、
今後の営農の参考にもなります。

 今回は研修のみの参加でしたが、個人的に感じたのは
やはり自然栽培の木村秋則氏の影響がじわじわ
県内関係者に浸透しているなあということ。
その場にはJA関係者様も参加されてました。
県外に目を向ければ、お隣石川県羽咋市ではすでに
JAさんが自然栽培にコミットしています。
時代はゆっくりではありますが、確実に変わります。
どう変わるかはわかりませんが、
自然栽培や自然農法が農業界のゲーム・チェンジャーに
なる日も遠くないのではと感じた1日でした。

2014年11月6日木曜日

次世代二者認証制度について



先日、富山県有機農業研究会がめでたく
発足されました。有機農業の「提携」という
全国的な運動の広がりは70年代に起こりました。
その辺りの情報はこちらからどうぞ。

2014年の現在において、それに似た動きとして、
無農薬無肥料栽培で初めてリンゴ栽培に成功された
木村秋則氏が注目されています。木村氏の提唱される
水稲栽培も同様であります。

上記のリンク先にも記述されてますが、現行の有機JAS
は問題が無いとは言えないところがあります。木村氏を
始めとする自然栽培農家、さらには本物を追及している
自然農法農家、その他からも同様にその制度設計上の
不具合が指摘されています。

そこで批判ばかりではなく、それに替わりうるかもしれない、
小さな一歩ではありますが、本題である「次世代二者認証制度」
についてご説明させて頂きます。

次世代と冠した意味は、「固定化しないオープンな」という
定義をして、従来の有機農業の提携では、現代の多様な
価値観において重すぎると判断したからです。またネット社会の
オープン性にも合うだろうと考えます。「固定化しない」ことにより
消費者と生産者の馴れ合いを排除し、本当の意味で信頼関係が
醸成できれば、70年代の有機農業提携の本質へ「固定化する」
はずです。

制度設計をおもいきって消費者視点からやってみてはどうか。
そして消費者に分かりやすい制度で、時代の流れに沿ったものに
なるのではないか。そんなところから消費者と生産者の
2人からでも制度設計ができて、草の根から認証制度を動かせる
のではと思い、今回の提唱となりました。

今後の具体的な進捗に関しては、ツイッターなどのSNS利用で
お伝えして参ります。是非皆様のご参加をお待ちしております。


自然農法アドバイザー
梅沢太
umezawafutoshi@hotmail.com
https://twitter.com/umechan2009
ツイッターのハッシュタグは
#次世代二者認証

2014年9月22日月曜日

今年も無事出荷を迎えることができました。

稲刈り1週間ほど前の自然農法4原則栽培田んぼです。

雨の多かった8月は、秋の収穫を心配しましたが
なんとか9月は晴天に恵まれ、比較的トラブルも少なく
収穫できました。

無農薬有機栽培と比べると、収穫量はまだまだと
いったところですが、それでも意外な検証数値も
把握できました。

無農薬有機栽培はかなり手間をかけているだけあって
収量は安定していますが、自然農法4原則栽培で
必要としない経費を差し引くと、ほとんど同じか
悪条件圃場による割り増し分を考慮すると
それ以下になるという結果が出ています。

以上のことから思うのは
素直に自然の恵みを享受していく農法が如何に有効であり
その可能性の大きさを再確認したところです。

今後は収量向上を目指すべく
さらなる試行錯誤に取り組んで参ります。


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